強い弱さ:日本とアメリカの「ヒーロー」

                                                                                                            グラハム・イアン

 

「国の芸術を見れば、国民性がよく分かる。」と考古学者と史家が言う。将来に、今の文化をよく知るために、一番いい方法は多分その時に人気がある媒体をよく見ることだろうと思う。その媒体の中で、日本でもアメリカでも漫画が人気があるが、国によって違いもあるので、その違いを考えれば、国民の考え方がよく学べるかも知れない。

少し見るだけで、すぐに日本の漫画とアメリカの漫画が違うと分かる。例えば、アメリカの漫画で、キャラクターの解剖的構造を注意して描くけれど、日本の漫画で、解剖的構造より感情が大切だそうだから、感情が多くなる時、著者が解剖的構造は気にしなくて感情を描写する。そして、アメリカに、スーパーヒーローのイメージはとても人気がある。そのイメージは、いつもすごい強さがある。体の強さとか、頭がいいとか、漫画によって違うが、いつも強くて何かがすごく出来るイメージがある。アメリカの漫画の中で、完璧な体があるヒーローが多い。男性であれば、筋肉がすごい。女性であれば、体形の欠点が見つけられない。日本の漫画のキャラクターの方が完璧じゃなくて本物の人に似ている。

それから、日本の漫画で、キャラクターの強さは大切じゃない。その上、驚くべきことは、キャラクターの強さじゃなくて、弱さが一番大切なんだ。どういうことかと言うと、アメリカに、強くなりたいという考え方があるので、人は漫画で強いヒーローを見ると、励まされる。だが、日本に、強くなりたいという考え方があまりなくて、自分なりにがんばればいいという考え方が多いので、読者はすごいヒーローより、自分の短所を共有するキャラクターと共感すれば、物語の中の感情がよく感じられる。日本の漫画で、勉強がいやだと思う人とか、食べ過ぎるのを心配する人とか、仕事をしたくない人がたくさんある。

だから、日本の漫画で、キャラクターは大抵、すごくなくてもっと普通のイメージがある。すごいのは物語の中でキャラクターが味わう経験なんだ。例えば、キャラクターがすごい筋肉を使って問題をすべて解決すれば、日本の普通の生徒は共感が出来ないが、アメリカ人の生徒だったら、その強さで励まされる。例えば、キャラクターも勉強の問題がある生徒であれば、本当の日本人の生徒がよく共感することが出来るが、アメリカ人の生徒には、そんな普通のイメージはつまらない。

漫画は漫画でも、そして、漫画から学んだことは文化にとても大切だ。日本人とアメリカ人の強さの考え方はぜんぜん違うから、その理由がよく分かれば、外国の文化がよく分かって、その上、自分と日本人の違いを考えて人間関係を作っていくことが出来る。