Jae Hyuk Choi チェイ
82-371: Advanced Japanese 上級日本語82-371A
日本の教育と社会
JAPANESE SOCIETY AND EDUCATION
日本では、第二次世界大戦後、工業化により生活水準が上り、経済的、社会的安定が広がった。そして、その結果、教育水準の向上が始まり、それと同時に、欧米諸国に追いつくという目標で詰み込め教育が生まれ、日本中の教育界機関はこの教育方針を取り入れたが、その後、詰め込み教育の問題を解決するために「ゆとり教育」に切り替えられた。しかし、約60年経った今、その教育制度の弱点が社会で問題として挙がられている。学生たちは自分の生活に不満を持ち、落ちこぼれが多発し、ニートやフリーター、引きこもりなど様々な社会的問題を起こす若者たちが誕生したのだ。この論文では、こういう日本の教育制度の変遷と日本社会との関連に焦点をおき、より深く検討していこうと思う。
終身雇用や年功序列が無くなってきた今、東大生たちさえも将来が暗くなってきているようだ。 東大に入りさえすれば就職は楽勝な時代はもう終わり、約十年前から就職協定が無くなった後、東大卒業生も将来について悩んでいる。企業側から観れば、各社がいっせいに採用する時期を同じ日から活動することになり、会社側が学生たちに自由に連絡できることになったのだ。しかし、この生存競争が東大生にとって荷物になり、学生のままでいたい人たちが増える傾向が見られる。精神的自立の欠如もあるが、自信のない若者たちの思考が原因しているようだ。もう今の日本社会では知識や答えより、お金を作り出す者が勝利者とされているのだ。
しかし、若者たちだけが社会的問題を起こしているのではない。その親たちにも責任がある。ベビーブーム、(Baby Boom) と呼ばれる50年代の傾向が今の日本に大きく影響を与えていると考えられる。年功序列が原因で、50代60代の中高年層はお金を持ちすぎている。能力を使い切って働いている今の若者たちより、生産力が衰えてきている親たちがお金を持っているという状況だ。これがきっかけで子供たちは働かなくなり、甘える人間になり人生を成り行きで過ごしているようだ。学校は行きたくない、時間はある、お金もある、こう言う思考を持ち、若者たちは学校で辛い思いをしたくないと言っている。だが、働かなくてはならない時期が必ず来るに違いない。働くには知識とよりよい人間関係を作る力が必要で、そのために学校へ戻らなければいけないことになるのは当然ではないだろうか。
1980年頃には、若者たちが学校を止めたがっている問題を解決しようと、他の教育制度が作られた。その名は「ゆとり教育」だ。つまり、時間的、精神的自由を学生たちに与え、思考力や判断力、基本的能力を重視し、学校生活にもっと満足できる教育をしようと始められた。これにより、落ちこぼれの救済や授業の成績は上がったようだ。だが、ここにも弱点が観つけられる。学生たちに自由な生き方を奨励しているのだが、学生の数学的リテラシーや、読解力が世界のトップクラスから転落し、国内で学力が下がったのだ。
その結果、現代、日本はこのゆとり教育を失敗作とし、これからは詰み込め教育とゆとり教育の組み合わせた教育を作り、社会の改善をしようとしている。 日本の狭い国土の限界や、石油や自然資源の欠如を考えると、日本の国の財産と言えば国民しかないのだ。一億三千万の国民がこの世界で生き残り、その生活水準向上を持続させていくためにはより優れた社会的能力を持つべきではないかと思う。日本の社会は、国の存在、そして更に世界に認められるには国民各自の知識に頼るしかないのではないだろうか。