82-371: 上級日本語 秋学期                                                       Jui-Hung Chien

 

新卒者の失業説明会

                                                                                                                                    チエン

 

 失業は現代日本の一番深刻な問題の一つだ。前に、百年の伝統を持つ名門の山―証券が倒産し、松下でもリストラが始まり、大企業が次次に倒産した。これは金融淘汰の一つの例だ。今の社会は本当に残酷だと思う。この実態に、日本のビジネスの弱肉強食が見える。その意味は、今の日本の経営方法とシステムが変化してきていて、強い企業しか生き残れなくなってきていることだ。今までの日本の経営の特徴は、終身雇用制度と年功序列制度だ。この雇用体制と賃金体制が企業の倒産の原因となった。この二つの制度では、高齢の社員は高い給料を稼ぐ。つまり、色々な会社は、たくさんお金を払わなければならないのだ。リストラがない会社は倒産の可能性がある。今、経済学の達人は、この二つの制度は日本の大規模連鎖倒産の本当の原因だと考えているようだ。

この旧体制は今は昔の物とされるようになってきた。今、色々な会社は、変わりつつある。早期退職制度があって、新入社員が少なくて、新卒者を雇用しない。それは、景気低迷の表れだろう。この時こそ、新卒者の能力は浮き彫りにされる。特別な能力が有る新卒者は、だれでも企業が雇用したいと思う。ところが、今の新入社員達は色々なことをしたいが、実践力がない。自分の主張があり、個性的である。自分中心で周りのことを考えられない人や上司と同僚との関係がない人が多い。就職活動の時に自分を過大評価している人や忍耐力、執着力、そして集中力がない人も多い。

 最近、いくつかの会社は同じような問題をもっている。新入社員は会社に入る時に同期が少なく、年が近い先輩も少ない。業績を上げることが大変で、新人社員の状況がもっと悪くなる。ここで、自分の能力がつよくなかったら、本当に難しすぎると思う。更に、今の新人社員は職場での自立がない。他の人に色々な事を期待しすぎる。その上に、今の新卒者達は自分の好きじゃない事をしたくないと言う。それから、ほとんどの若者は仕事をいつも変える事が好きだ。今の世代の若者の職業観は昔のと、ちょっと違うのだ。

確かに今の新卒者達の挑戦力と実践力は強くない。それから、今の日本の社会では雇用者が新卒者を雇用する時に、上位校の新卒者をいつも望む。上位校とは東大、早稲田、慶応などの有名な大学のことだ。上位校の新卒者が好きな原因は、この新卒者達の能力だ。上位校に入るのには、高校の成績が高くなければならない。つまり、上位校の学生のレベルは皆同じぐらい高いから保証されているのだ。さらに、その成績が高い人の能力も高いと考えられるわけだ。

この学歴差別は残酷だと思う。その意味は下位校の新卒者達の将来より上位校の学生の将来はいいということだ。今、学歴差別とコネ採用はほとんどの会社の雇用方法だ。またコネ採用の一つの例は、家族企業だ。新卒者の父親と母親が、同じ会社の上司なら、この新卒者のいい将来の仕事は心配する必要がない。このシステムも残酷だ。会社で、上司の関係がない人の将来は難しそうだからだ。

 けれども、下位校の新卒者達の将来がないわけではない。結論は今の政府は、失業者に失業補助金をあげているからだ。補助金の一つの項目は技能習得手当だ。これで、下位校の新卒者達はその就職に必要な技能も学習できる。その技能を学習すれば、将来の心配はない。政府が色々な就職機会をつくり、新しい産業を開発すれば、仕事の機会が増える。そうすれば、失業率は絶対減るだろう。失業率が減って、皆が自分の仕事を―生懸命勉強すれば、いい将来がくるにちがいない。